イギリスのR大学に留学していた近視読者ことミコーバーの日々の生活を描いたブログ。
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

20170407:マルチタスクは向かないのです!
2017年04月07日 (金) | 編集 |
4月7日。



金曜日である。



今週は結構いそがしかったので、やれやれ、ようやく一週間の終わりか、と思うところ。
とはいえ、今週はまだ終わりではない。
明日も午後から説明会などに出なくてはならないのだ。まったく、新学期というのはどうしてこうも無駄に時間がないのか。これでは授業が始まる前に疲れてしまう。ともかく、エネルギーを温存しながら戦っていかなくてはと思う。


さて、今日は第75期名人戦第1局の2日目。
ニコニコとアベマTVでともに中継がある、ということで、研究室で交互に見比べるような形で流しつつ、授業の資料作成などに明け暮れた。
対局は中盤でリードした挑戦者の稲葉八段がそのまま押し切って勝利、見事名人戦初勝利を挙げた。終局時間は午後5時過ぎ、と、名人戦としては異例の早い終局となった。私が将棋を見始めたのは、ほんの数年前、2014年からのことなので、私が直接見た限りでは、2015年の名人戦第1局、行方八段が夕食休憩の直前に頭を下げた、あの対局よりも早い終局、というのは驚きであった。ただ、改めて棋譜を並べてみると、佐藤名人の側はいかんともしがたく、頭領もやむなし、という状況だった。


私が言うのもなんだが、佐藤名人から見て、明らかに不出来な将棋だったと思う。特に時間の使い方に違和感があり、まず封じ手の局面で78分時間を使って2六歩を選択したのに、その後の3五歩、同飛の後の2六歩に対して再び87分も考えて2五飛と回る、という動きは明らかにおかしい。3五歩を軽視していた、ということなのだろうが、それほど難しい手とは思えないので、読み抜けと言われても仕方がない。これもそもそもは1七桂と端にはねて速い攻めを目指したことに起因するように思える。素早い攻めを狙ったが、意外と攻めがつながらないことに気づき、やや暴発気味に攻めてしまった、という感じではあるまいか。

そういえば、先日のPonanzaとの電王戦でも、端攻めからやや攻めを急いだ感がみられた。その背景には、互角の形成で長く戦って長期戦になってもPonanzaには勝てない、という意識が強くあったためだろう。見方を少し変えると、コンピューターとの練習対局を多くやり過ぎたために、人間との対局においても、中盤のねじりあいという本来の佐藤名人の得意技を出しづらい意識状態となり(佐藤名人はねじりあいでしぶとさを発揮するが、これはあくまで人間レベルの話であり、コンピューターとまともにねじりあいをしては厳しい)、本来ではあまり指さないような、暴発気味な攻めの手を指してしまった、といえるかもしれない。そう考えていくと、やはり電王戦と名人戦の時期に重なりがある、というのは不幸なことと言うほかはない。本当のプロというものは、そのようなことは気にせずやってのけるものだ、と言いたいところだが、その「本当のプロ」というのはきわめて「繊細な」ものであり、だからこそ、ちょっとしたことが大きく響くという側面も否めまい。


私などと比較するのはおこがましいが、私はマルチタスキング、つまり、同時に全く別の仕事をする、というのが非常に苦手である。いや、もっと言えば、似たような仕事でも、二つ以上同時にするのは得意ではない。早い話が、論文2本を同時に書く、というのも不得意分野である。今回の佐藤名人の敗戦を見て(といっても、まだ第一局が終わっただけだが)、やはり名人クラスの人間であっても、同時に違うことをやるのは困難なのだな、ということがよーくわかった。志のあんまり高くない私としては、なるべくマルチタスキングをしないといけないような状態にはならないようにしつつ、各個撃破で対応していきたいと改めて実感した次第。ほんと、ちょうど5年前に全く違う内容の論文と本の締め切りが同時に来たときは、辛かったからねえ。。。
スポンサーサイト

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。