イギリスのR大学に留学していた近視読者ことミコーバーの日々の生活を描いたブログ。
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最終防衛ラインの白い壁
2012年02月06日 (月) | 編集 |
先日、母が急に体調を崩した、という話を書いた。

なにせ月曜火曜と珍しく連続で仕事があるそうなので(しかも、業界に身をおく人間ならよく分かると思うが、非常勤は休めないのである)、どうなることかと思ったが、翌朝目が覚めてみると、大いに回復していたようで、なんとか切り抜けられそうな公算が立ってきた。

しかしながら、ここまでたどり着くまでには、いや、もっとピンポイントで言うならば、私が土曜日の夜にブログを書いてから日曜日の朝目覚めるまでの間が非常に大変だった。今日はその顛末について、少し書いてみたいと思う。


土曜日の夜である。母は、夕方からずっと寝ていたのだが、ともかく風呂に入りたい、というので、風呂に入った。念のため途中で倒れたりしていないか声をかけたが、特に問題はなかった。その後、風呂から出る音が聞こえてしばし時が流れる。と、突如、




「助けてくれー」




といううめきにも似た声が聞こえてきた。

すわ、一大事!

そう思った私は全力で風呂場へ向かった。
っと、そこで目にしたものは、風呂を上がったのはよいものの、そこから自分の寝るところへ戻ろうとして足が立たなくなった母の姿だった。そういえば12月、私が同じような症状で苦しんでいたときも、風呂を上がったところで足が立たなくなり、同じような悲鳴を上げていたのだった、と思い出したが、今頃そんなことを思い出しても仕方がない。ともかく、何とか母を布団まで連れて行くしかない。

しかしながら、母は全く力が入らないようで、私が肩に乗せて運ぼうとしても、ともかく捕まる気力がないのだ。


しばしの努力の末、方針転換。父が背負って運ぶことになる。
ところが、ここからが大変だった。

まずいきなり、


「うわ、なんやこの箱!」


と父がのたまう。見れば、見慣れない青い箱が廊下の一角を塞いでいる。
実はこれ、その日に届いたコピー用紙で、だいたい1000枚はあるだろう。やっかいな、と思いながら、とりあえずその重い箱をどける。

これでようやく歩み始める。が、程なく父がアマゾンで買った商品のは言っていた空箱が道を塞ぐ。そんなものはこの際どうでも良い、とばかりに蹴散らして進む我々。
と、続けて


「ドアを開けてくれ!」


と父が叫ぶ。
見れば、廊下とダイニングをつなぐドアが中途半端な状態ではないか。
実はこれ、あとで分かったのだが、ドアの後ろにリサイクルに出す段ボールが大量に重ねてあり、これが圧迫するため、ドアが完全に開いた状態にならなかったのだ。仕方ないのでここは私がドアを手で開き続けるという形で切り抜ける。

数歩歩いて、また叫びが上がる。


「イスをどけてくれ!」


前方に実はイスが3つもあったのだが、主にターゲットは、道を完全に塞いでいるピアノのイスだろう。このイス、いつもじゃまで仕方ないのだが、他に置き場がないという悲劇も相まって、放置されていたのだ(ちなみに我々は普段、またいで通っている。)
えいやっ、とばかりにイスを私の部屋へ持ち込んで道をあける(ちなみにそのイス、私の部屋の入り口に現在鎮座していて、じゃまなことこの上ない。早く何とかしなくては。)

その後、二歩ほど進んで、また父が叫ぶ。


「ヒーター!」


ゴールが見えてきたところでまた難関が立ちふさがる。
母が使っているオイルヒーターが道を塞いでいるのだ。正確に言うなら、ヒーターは別に道を塞いではおらず、人が通れるだけのスペースは空いている。しかしながら、大柄な父が、母を背負った状態で問題なく通り抜けられるようなスペースは空いていない。
というわけで、再び私がダッシュで進み、ヒーターを横へずらすことで何とか二人は通過することができた。

これでもう、母の布団に到着である。あとはもう、とりあえずここに倒れ込めば、あとのことはどうとでもなるだろう。


やれやれ、やっと終わった。

誰もがそう終わった、次の瞬間。

父がまた、叫びを上げたのである。

曰く、


「うわー、ルリが寝てる!」



ん?
と思い、その布団に目をやれば、なんとまあ、我らが相猫ルリさんが、布団の真ん中で「フンフンフーン」と鼻歌を歌うように鎮座しているではないか。それも、見事にど真ん中、野球で言えばホームランボール間違いなし、と言いたくなるくらい、布団の真ん中である。

こりゃいかん。このまま倒れ込んだら、下敷きになってしまう。

仕方ないので、ここでも恨まれることを覚悟で私が全力でルリをだっこ。「なんだよ」というような顔をされるが、ここは仕方がない。かくて、ようやく確保できたスペースに母が倒れ込むような形で潜り込み、なんとか母の大移動は完結を見たのであった。

よもや我らの相猫が最後の壁として立ちふさがるとは!
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