イギリスのR大学に留学していた近視読者ことミコーバーの日々の生活を描いたブログ。
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本当に知りたいダルビッシュの契約条項
2012年01月21日 (土) | 編集 |
日本時間の2012年1月19日木曜日。

日本ハムファイターズのダルビッシュ有投手と、アメリカメジャーリーグのテキサス・レンジャースの契約交渉がまとまり、6年契約での移籍がきまった。併せて先のポスティングシステムでの入札金額が公表され、その金額が西武からポスティングで移籍した松坂大輔のケースを上回る、約40億円であることが分かった。今頃、日本ハムの球団フロントはホクホクであろう。

先日のブログ記事で、私は、「ダルビッシュは別にメジャーに行くことが「夢」ではないので、契約内容に納得がいかなければ普通に残留する」というようなことを書いた。この考えは、基本的に今も変わっていない。従って、この観点からみれば、契約内容に満足がいったので、サインした、ということだろう。

しかしながら、一般マスメディアは、やれ年俸がいくらだ、だの、6年契約だが5年目でサイヤング賞を取ればFAになれる、だの、専属通訳がつく、だの、日本へ帰るためのファーストクラスの旅券が云々、など、ともかく、「些末なこと」ばかり取り上げていて、どうやら非常に大切なことを見落としているように思われてしかたがない。

大切なこととは他でもない、


「どれだけ自分のやり方を通せる契約になっているのか?」


ということだ。

松坂大輔は今、メジャーでもがき苦しんでいる。

松坂がメジャーへ移籍したとき、日本球界には元巨人の上原や、元選手(こう呼ぶのがふさわしい)のソフトバンク斉藤など、松坂以上と言われる選手が複数いたことは事実であるが、総合的なボールの質と言う意味で、当時松坂がナンバーワンだった事実は動かせないだろう。

そんなピッチャーが海を渡り、しかし、なかなか思うような結果が出せない。1年目はローテーションを守り、15勝をあげるものの、同じくらいの負け星を喫して評価は微妙。2年目こそ、18勝3敗、と大きく勝ち越したが、3年目以降は再び低迷。少なくとも、渡米前に期待された結果を残しているとは言い難い状態にある。

なぜ、こうも調子が悪いのか?
むろん、ここ1、2年ほどの不振(投球ができない状態を含む)は故障が大きな原因ではあるが、なぜ故障したのか、と言うことを考えると、看過し得ない問題が浮かび上がってくる。

たびたび報道で取りざたされることだが、松坂は調整を巡り、たびたび首脳陣と対立してきた。これまで、自分の納得のいくまで投げこみを行うことで調整してきた松坂に対し、投げ込み=肩の酷使=選手寿命を縮める、というのが大リーグの一般的な考え方であり、これに基づいて、レッドソックス首脳陣は、松坂が投げ込みをしようとするたびに投球数を事細かにカウントし、ストップをかけてきた。松坂がそれを不満に思い、それが元で首脳陣との間に軋轢が生じた、というのは、よく知られた話である。

この、調整方法の大きな変化と、それに伴う彼の心的ストレスが、これまで2002年を除いて大きなけがをしてこなかった松坂に、故障を誘発させたと考えても、なんら不思議ではなかろう。少なくとも、調整方法の違いを理由に首脳陣と対立する、というのは、本人にとってプラスになるはずがない。

ダルビッシュが注意すべきは、まずここなのだ。彼は自分自身が「変態」だとつぶやくほどのトレーニングオタクである。当然、調整方法にはこだわりを持っており(某新聞に、どんな調整法も取り入れてみる、と同僚の木田が述べていたが、それは「自分で取り入れてみる」ということであって、「どんな調整法にもあわせられる」ということではない)、調整に関しては強いこだわり、妥協しない点があると思われる。第2の松坂にならないためにも、このあたりの条件を、契約書に盛り込まなかったのだろうか?少し前のスポーツニッポンの記事には(恥ずかしながら、ソースがスポニチだったか、スポーツ報知だったかが、はたまた夕刊フジだったのか、微妙であるが、スポニチの可能性が高いので、こう書いておく)、ダルビッシュ側がこの手の調整法に関する要求を出しており、それが一つ、契約交渉を難航させる要因だ、というような話がでていた。少なくともそういう話はあったと思うし、またなければならないと思うが、この話はいったいどこへ行ってしまったのか?

もし、ダルビッシュ側が求めたものの、向こうから拒絶され、契約の条件としては盛り込まれなかった、とするならば、いかにメジャーが自分たちのやり方に対して強い信頼を持っているかを示すものであり、同時にダルビッシュが松坂の二の舞になる危険性をも示唆している。一方、もしそういう条件が契約に組み込まれているのなら、これはメジャーサイドのダルビッシュに対する、これまでの日本人選手に対する以上の期待の表れであり、こちらとしても大活躍を期待できることになる。また、もしそんな契約を求める意思が元々からなかったのであれば、先日そのような記事を書いた日本のスポーツマスコミは糾弾されてしかるべきだろう。


当たり前のことだが、熱心な野球ファンというものは、「ダルビッシュがスゴいたくさんお金をもらってメジャーに行くこと」を期待しているのではない。「メジャーでアメリカ人をバッタバッタとなぎ倒すこと」を期待しているのだ。だから、当然知りたいのも、そういうことができる可能性の高い契約を結んでいるのか、ということになる。お金や表層的な部分以外の、こういう細かい部分について、もう少し言及があってしかるべきと思うのだが、、、
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コメント
この記事へのコメント
日本で一番報道されてたのは
契約金額、もしくは慰謝料の金額(´ー`)
それが今の日本の精神的な貧しさを端的に表しているとも言う
2012/01/24(火) 12:02:43 | URL | Akid #9rjWiv8.[ 編集]
Re: Akid
その辺のマスメディアの姿勢についても一言ダルビッシュに言って貰いたかったけど、さすがに大人の対応なのか何も言わなかったのは個人的にはちょいと残念だった。日本球界への不満を述べたところなんかは良かったけれど。

> 契約金額、もしくは慰謝料の金額(´ー`)
> それが今の日本の精神的な貧しさを端的に表しているとも言う
2012/01/25(水) 15:03:50 | URL | Micawber(ミコーバー) #-[ 編集]
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