イギリスのR大学に留学していた近視読者ことミコーバーの日々の生活を描いたブログ。
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大差の中で輝いて
2011年07月11日 (月) | 編集 |
今日も非常に暑い一日だった。昼食をいつものように食堂でとった後、外にでてみて驚いた。まず何よりやたらと天気がよい。まあこれはある程度折り込み済みだが、それでもつい先日気象庁が梅雨明け宣言を出したばかりだったので、これは間違いなく雨が降るぞ、と思っていた意地の悪い私からすると、これは本当に驚きだった。加えて、例によって熱が恐ろしいことになっていた。一言でいえば、外には絶対にでたくないという、そういい感じである。

さて、暑いといえば、いうまでもなく熱中症に注意しなくてはならない。そして熱中症といえば、昨日このブログで取り上げた、高校野球地方大会の話題、熱中症続出で没収試合になったという驚きの試合を思い浮かべずにはおれない。

そんな中、今日授業のあと、職場でネットを開いてみると、なかなかに驚かされる、高校野球関連ニュースが私を待ち受けていた。しかもこれが私の地元の地方大会で起こった出来事だったので、よけいに驚かされることとなった。ソースはこちらから。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110710-00000573-yom-spo


事の仔細は簡単に言って次の通りである。

昨日行われた高校野球兵庫県大会で、五回コールド、驚きの


71-0


という試合が行われたというのだ。
兵庫県は強豪校の多い地区であり、野球のレベル自体は平均してたかい。故に、強豪と弱小チームが対戦して、大差が付くという事があっても、せいぜい15点くらいで、ここまで差が付いた、というのはかなり珍しい。



だが、調べていくと、なかなかどうして、負けた高校もいろいろあったんだなと思わされる。というのも、記事によれば負けた高校は元々部員が一人しかおらず、そこからやっと人数がそろって試合ができるようになったというのだ。まさにリアル熱血高校(って、わかる人がどれくらいいるのかわからないが、まあパワプロネタである。あれ、これは大学だっけ?)

そこまでして行った公式戦がこの大差の試合である。選手たちはどのように感じているだろうか?
彼等個々がどのようにこの試合を捉えるか、というのは我々の預かり知らぬところではあるが、ここで考えておかねばならないことがある。それは、野球というスポーツの特異性である。


野球は言うまでもなく、サッカーやバレーボール、さらにはバスケットボールなどと同じ球技であり、点取りゲームだという点で共通している。しかし、このスポーツにはほかの球技とは違う、非常に大きな特徴がある。それは、基本的にリミットがない、ということだ。これは、時間、そして得点の両方に当てはまる。

たとえばサッカーやバスケットには時間制限がある。その時間内で好きなように得点をとるのはよいが、イッタンキテイノジカンガ訪れれば、そこで試合終了である。バレーボールなどのスポーツの場合、明確な時間制限こそないものの、25点など、特定のスコアに先に到達した方が勝ちとなる。そこに到達するのは時間の問題であり、その意味で、時間の制限を受けるスポーツと言えるだろう。


しかし、野球はこれらのスポーツとは一線を画している。というのも、基本的に時間制限というものが存在しないからだ。プロ野球では今年から節電のために、9イニングが終了した段階で3時間半を超えていたら、それ以降の回には進まない、という特殊ルールができた。これは確かに時間による制限の一例と言えなくもないが、しかしそれでも、9イニングはきっちりとプレーしなくてはならない。そして、9イニングをプレーする、ということは、3かける9イニング=27個のアウトを取るまで、試合は終了しない、ということを意味しているのだ。もちろん、アマチュアの場合、コールドゲームという設定があり、くだんのゲームの場合は5回でコールドになっている。しかしそれでも、規定の数、打者をアウトに取らなければゲームが終了しない、ということに変わりはなく、ここにこのスポーツの最大の特徴がある。他のスポーツであれば、どうしようも無い場合でも、一定の時間が経過すれば自動的に試合が終了する。それによって、精神的に救われることもあるだろう。しかし野球というスポーツにおいては、時間は助けてくれない。ともかく自分たちの力で、なんとか特定の数のアウトを取る、言い換えれば、特定回数相手を倒さなければ、試合を終わらせることが出来ないのだ。

これは、口で言う以上にしんどい話である。マラソンに出場して、もうヘロヘロで動けないにもかかわらず、42.195キロを走り切らなければ、やめることを許されないような、そういうイメージである。

彼らは71点も取られてしまった。しかし同時に、彼らが自分たちの力で、12個のアウト(今写真を見たら、彼らは表だったので、試合を終えるのに必要とされるアウトの数は4回の裏を抑え切るまでに必要な数、つまり、12個だった)をもぎ取ったのだ。


今後、彼らがどういう人生を歩んで行くのかは全くわからないが、自分たちでこの試合を「終わらせた」という事実は、変わらず胸に刻んで生きて行ってもらいたいと思う。

Posted from DPad on my iPad
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