イギリスのR大学に留学していた近視読者ことミコーバーの日々の生活を描いたブログ。
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大事なことなので二回言っちゃった
2011年03月06日 (日) | 編集 |

別に大事なことは言ってません。あしからず(注:本日の一言のネタがこのタイトルと関連ある、というだけです)。


今日はヴァーチャルな犬の散歩をしつつ、発表原稿を考える一日になった。
論を構築しなおす意味で、いくつか論文を斜め読みしてみたが、久々に読んだお気に入りのフレッドカプラン(批評家)は今回はほっとんど使えないことがよく分かった。ほとんど、と言うからにはほんの少しだけ使えるのだが、それ以外の膨大なページを読む必要がないと分かっただけで良いだろう。あとは手元に読みなおそうとエドガージョンソンやらキンケードやら持ってきているが、読めてない。また明日頑張るとしよう。


続いて本日の一言。

65. Those are the main facts of the case, stripped of all surmise, and stated as baldly as possible. I shall now recapitulate what the police have done in the matter. (662)6.3

「これが、すべての推測を取り除いて、かつ出来うる限り大胆に述べた、この事件の主要な事実だよ。次に、この事件において、警察が行ってきたことについて要約するとしよう。」


ワトソンに事件の説明をしているホームズが、一区切りついたところで述べた台詞。推測などを取り外した純粋な事実を伝える、というのはなかなか難しい。以前も書いたが、どうしても人間主観が入ってしまうからである。従ってニュースを伝える、という行為は、どれだけ自己を消す事が出来るかと同じといえるかもしれない。

一方、我々の論文を書く、という作業も難しい。理系のように、実験や計算によってはっきり数値で表れるものはまだ分かりやすい。しかし、そういうもので計りにくい(全く計れないとは言わないし言えないが)我々の研究分野の場合、下手をすると主観バリバリの感想文になってしまいかねない。いかに小学生の読書感想文を脱却し、それなりの事実に根ざした論を組み立てられるか。。。腕の見せ所である。

なお、この表現で覚えておきたいのは、recapitulateという動詞。要約する、あるいは要点を繰り返す、という意味で、「大切なのことなので2度言いました」というような状況で使える、それなりに便利な言葉である。もちろん、この言葉はrepeatとは異なり、ただ繰り返すだけではないのだが。


っと、一言について書いたところで、今日は先日から言っているように、巨人のルーキー沢村のオープン戦でのピッチングについて

沢村であるが、マックス157キロの豪速球が魅力とされ、中央大学から巨人にドラフト1位で入団したルーキーである。

3月2日に西武戦で先発した彼は、次の成績を収めた。


4回1安打無失点。


西武は主軸に中島、中村、GG佐藤といった主力が顔を並べ、まさにシーズンに近い強力打線を構築していた(『近い』とわざわざ前置きしているのは、ケガで片岡、栗山を欠いているからである)。その打線を相手に1安打ピッチングというのだから、見事というほかはないだろう。

どこが良いのか?なにより、充実した下半身を使って投げ込まれる、見るからに力感のあるストレートである。この日は最速149キロであったが、大石のスピードボールにばらつきがあったのと比べ、こちらはほぼコンスタントに145キロ以上を出しており、安定しているな、と感じた。
また2回、4番の中村に対して投じた真ん中少し高めのストレートは、中村が完全に遅れたタイミングで空振りしており、続くGG佐藤も全く前に飛ぶ気配のないファールを連発するなど、ストレートには噂通り力があるのがよく分かった。

それ以上に良かったのが変化球である。基本的にスライダー、フォーク、カーブと投げるようで、このうち130キロ台後半のフォークは、かなりボール球になっており、この日はあまりピンとくる球ではなかった。が、スライダーが素晴らしかった。120キロ程度の球であるが、スーっと横に曲がりながら沈む感じで、かなり多くの打者がストレートのあとのこの球に対して泳ぎまくっていた。GGなどは全く合わない三振で、どっちがルーキーかわからないほどであった。


ここまで良いことばかり書いたが、どうかな、と思わされる部分もあった。それは全体に球が高いということだ。変化球はそうでもないのだが、ストレートが高い。初回、中島を2-3から外角低めのストレートで見逃し三振に切って取ったのだが、この最後の球は全く文句のつけようがないとして、そこへ至る過程のボールは、あまり良いとは思えなかった。ともかく、外角から真ん中高めにストレートが行ってしまうのである。今の段階では、打者の眼が慣れていないこともあり、かなり差し込まれたファールになったり空振りをしたりしていたが、シーズンに入って先発をして同じような球を投げていると、捉えられる可能性が少なくない。

もう1点。右打者のインコースへ投げる気配がなかった。基本、外角中心なのである。斎藤より球威があり、ある程度力で押し込めるとは言え、プロの強打者を抑えるにはインコースへの全力投球が不可欠である。
とはいえ、先日名前を挙げた小関順二氏によれば、沢村は相当インコースによく投げるとのことなので、これはまあオープン戦故、と思っておこう。

というわけで、数日に分けて、斎藤、大石、沢村のピッチングを見てみたが、現段階で最も完成度の高いのは、この沢村ではないか、と思わされる。普通に先発で起用すれば(そしてきっとそうするだろうが)、間違いなく二桁以上勝てるはずである。もちろん、怪我をしてはいけないが。

(なお、個人的な意見だが、スカみたいな外国人のことは忘れて、この投手を抑えで起用したら、あっさり巨人が優勝してしまうのではないか、と感じる。まあ他球団にとって幸いなことに、その可能性は相当低いが。)

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