イギリスのR大学に留学していた近視読者ことミコーバーの日々の生活を描いたブログ。
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国際大会体験記・弐:「遅れなければ、どうということはない」
2010年07月27日 (火) | 編集 |
国際大会体験記。

今日は二回目の更新になる。

前回はこの大会に参加できるようになるまでのならましで終わってしまった。
今回は実際に参加するところまでは書きたいところだ。


大会に参加することが決まり、ホテルも電車も確保して、ほぼ準備万端。あとは場所の確認だけだな、というわけで、前日にチェックする。ところが、ホテルの場所がイマイチよくわからない(おい)。いや、私が泊まるホテルは分かるのだ。ところが、大会が行われるホテルの位置がいまいちはっきりしない。もちろんホテルのHPで確認したのだが、


「お前らこんなテキトーな地図でどうやって迷わずにおれる!」


というような、地図を読む日本人からすると許せない出来。

おまけにグーグルマップで見たところ、二ヶ所別の場所が出てきてしまい、どっちなのか分からないという始末。もうこれはしょうがない、現地で歩きながら確認することにする。

これはまあ仕方ない。
問題は、大会のメニューの方である。実は私は24日の昼から参加したのだが、最初に参加する予定なのが、ブライトンのロイヤルパビリオン観光、という、観光メニューから(笑)。なんとも海外の学会らしいイベントだが、これが2時から、と予定表には書いてある。が、どうやって現地に行くのか、とか、全く書いていない。これは困るなあ、と思い、担当者にメールを書いてみた。われながら、もっと早くにメールを送るべきだった、と後悔したが、こちらも遊んでいたのではなく、論文で色々忙しく、色々なことが後手後手になってしまったのでやむをえまい。


返事はやってきた。当日の朝に。曰く、


「バスをチャーターしているので、1時には来て下さい。」




「なぬっ!」



何が私を唸らせたか。何のことはない、私の乗る予定の電車は、12時44分にイーストボーンに着く予定なのだ。そこからホテルまで、果たしてどれくらいかかるかわからないが、なにせ知らない町である(一度行ったことがあるが、歩きまわってはいない)。迷う可能性もあるし、どう考えても15分以内に目的地につけるとは思えない。そもそも、こういう重要な情報が当日来るというのはいけないのではなかろうか。

そう思ってHPを見ていると、恐ろしいことに気がつく。この大会のHP、どうやら2月頃に作られたようで、そこには「適宜アップデートしていきます」と書かれているのだが、手元にある、2月17日にコピーしたものと、7月24日の画面との間に一切の変化がない。これは最初にページを作ってから一つもアップデートしていない、ということである。これではHPの意味が全くない。


くそ、なんという運営能力の低さだ、と苛立ちながらも、流石に時間に遅れるわけには行かない。一台前の電車を利用することにして、予定よりも40分早めに寮を出る。8時38分のバスに乗るつもりである。これに乗れば、8時55分には駅につく。9時34分の電車には余裕で間に合うであろう(30分くらいゆとりを持つのが私の流儀)。


が、ここでもトラブル発生。
なんと、いつも時間通りに来ない我が街のバスが、


予定1分前の37分にバス停に着いていってしまうという、恐るべきKYなパンクチュアリティーを発揮!


見事、バスに乗り遅れてしまったのである。

これはさしもの私も心が折れかけた。

なんてこった!なんでこのタイミングで!!誕生日だというのに、幸先悪すぎ!!!



怒っていても仕方ないので、とぼとぼ歩き出す。幸いなことに、歩いても駅まで30分以内に到着することができる。つまり、9時過ぎには駅に着けるのだ。十分間に合うだろう。気持ちを取り直して、歩く。歩く。歩く。


朝っぱらからだいぶ疲労させられたが、一応目的の時間に駅に着くことが出来た。
ここでまず、予約していたチケットを機械で引き取り。そして、このチケットで前の電車乗れますかと駅員に確認し(こういう時のために、フレキシブルなチケットを買っているのである)、いざホームへ。

ただ、ホームへ来ても油断は出来ない。先日ポーツマスに行った時のように、一旦乗った電車が不具合で発車しなかったり、遅れまくったりすることはよくあるからだ。遅れるなよ、と念じながら、電車を待つ。

私の念が通じたのか、これ以上迷惑をかけたら悪いとイギリスの交通局が思ったのか、はたまたただの偶然か、電車は予定の時刻に到着し、予定の時刻に出発してくれた。席を見つけて座る。シャーロック・ホームズのオーディオブックを聞きながら、一路乗換地である、ガトウィック空港を目指す。


1時間50分ほどして、ガトウィック空港に到着。空港に接続した駅なのに、駅自体はショボイ。とりあえず記念撮影。


DF国際大会1


まるで作ったような背景の雲が美しい。

喉も乾いたし、コーヒーでも買おうと思い、駅を行ったり来たりしたのだが、なんと売店が存在しない!なんという小さい駅だ!空港まで行ったら流石に何か売ってるだろうな、と思い、そちらの方に行ったのだが、今度はその道は一方通行だということが発覚。即座に逃げたが、危うく帰ってこれなくなるところだった。仕方ないので、コーヒーは諦めて、手持ちの水を飲んで過ごす。

予定の時間になって、電車が到着。ガンダムに出てくる敵方の海戦型モビルスーツみたいな色の電車に乗り込む。やれやれ、これでイーストボーンまではいけるな、と思った次の瞬間、何かがおかしいことに気がついた。

ん?なんか車両の話をしてるぞ・・・・・・



!?



ぼそぼそしゃべる上、客車がうるさくてよく分からなかったのだが、なんか何何車両から何何車両まではどこそこで別の方向に行く、みたいなことを言っている。こういう時は、ともかく前の方に乗るに限る、というわけで、折角乗った車両から降り、ダッシュで前の方へ。なんとか無事、4両目に乗り込むことが出来た。


電車は出発、程なく、電光掲示板とアナウンスで、どういう事か説明してくれた。

曰く、次の駅でこの列車は二つに分かれるのだが、1両目から8両目はOreへ、9両目以降はLittlehamptonへ向かうらしい。どちらも聞いたことのない土地。手持ちのガイドブックにも載っていない町である。もうこちとら、頭の中は


「・・・」



である。

とはいえ、頭の中を点々にしている場合ではない。どちらかに乗らねばならないのだ。本来、こういう時は駅員に尋ねるべきなのだが、マズイことに手近に駅員がいない。電光掲示で、どこどこに止まるか書いてくれれば良いものの、そういう気は利かせてくれない。つまるところ、なんとかどっちの車両か、自力で選択せねばならなくなった。


ここで私はホームズに習って推理を働かせた。

目的地が別、ということは、行先が逆、ということだろう。この場合、Oreという駅は聞いたことがないのだが、Littlehamptonという駅は、Southamptonという駅と関連がある、つまり、近くだと思われる。Southamptonは西側、つまりイーストボーンとは反対だ。となれば、乗るべきはOre行きの車両、つまり今乗っている車両で良いのではないか、と。


その後、アナウンスが入り、やかましい乗客の声の合間を縫ってなんとか聞き取ったところだと、どうやら私の推理は当たっているらしい。実際、次の駅に到着、出発したあとのアナウンスを聞いたところ、イーストボーンに止まる、と言っている。やれやれ、疲れた。。。


かくて、精神的肉体的に色々としんどい思いをしながら、12時13分、ようやくイーストボーンに到着する。


ふーやれやれ、と駅に降り立った私をお出迎えしてくれたのは、こんなもの。


DF国際大会2



さすが観光地の海鳥である。かなり人間に慣れている。私がこの至近距離で写真を撮影してもまったく逃げ出さないのだから、相当慣れているのだろう。
あるいは、


「なんや、なんもくれへんのかいな。兄ちゃんケチやなあ」


と思っていたのかも知れない。動物の心は読み取れないし、読み取れない方が人類、幸せなのである。


駅を出て、大通りへ。とりあえずホテルが全て海外戦沿いなので、海外戦沿いを目指して道を進む。何やら一直線に海岸まではいけるようで、さして迷うこともなく海岸線に到着することが出来た。


そこから私のホテルを目指していると、明らかに写真で見た、うちの学会が大会で使うというホテルが!これはラッキー。労せずして場所の確認ができるとは。ここに戻れば良いな、と目星をつけて、一路私のホテルを目指す。会場から10分ほど歩いて、ようやく私のホテルが見えてきた。


DF国際大会3


見ての通り、その名もBig Sleep。眠り研究家の私にぴったりではあるまいか。(ただし、チャンドラーは専門外。)

ここで受付の女の人に、予約したものですが、荷物預けたいんですけど、というとすんなりOK(註:実は事前に確認しておいた)。これで重い荷物(正確にはかさばる荷物)ともおさらば、その足で会場を目指す。


外は快晴。そしてここは海沿いの街。必然的に、こんな光景が眼前には広がる。


DF国際大会4


これは思い切り、バカンスにぴったりな場所だなあ、と思いつつ、私は一路、学会の会場を目指して歩みを向けたのであった。


明日はいよいよ学会本体のお話へ。
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