イギリスのR大学に留学していた近視読者ことミコーバーの日々の生活を描いたブログ。
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When shall this blog be written again?
2010年06月26日 (土) | 編集 |
週に一度、細かいブログ更新の日である。
皆様、どんな一週間をお過ごしだったであろうか?

私は先日ブログにも書いたが、火曜日にロンドンにあるグローブ座に行き、そこで


「三人の魔女と王さん殺人事件」


の芝居を見てきた。分かりやすく言えば、シェークスピアの「マクベス」である。当方、映画も芝居もあまり観に行くタイプの人間ではなく、シェークスピアの芝居観劇というのはこれが初めて。というわけで、なかなかに記念すべき一日となった。今日はこの日の出来事について詳細に書いてみる。


この日の目的は、マクベス観劇。ただ、ロンドンまで行くのに、ただひとつの目的では電車賃がもったいない。このエコノミカルな考え方に基づき、まず朝のうちにセントポール大聖堂を見学、その後、テートモダン(美術館)を見て、それからグローブ座に行こう、という事になった。これら全ては徒歩15以内の場所に位置しており、一度に観光するのに調度良いのだ。

9時20分にRのピーターと待ち合わせ。それにあわせて、9時前に寮を出発する。約束より15分ほど前に着き(このへんが私らしい)、トイレに行くなどして準備を済ませる。ピーターは予定通りの時刻に登場。ささっと機械を使ってチケットを購入する。私はいつも窓口で買っているため、あまりこの機械はよく分からない。従って、ピーターがチケットを購入するさまを横から眺める。こちらがお金を出す間もなく、ささっとゴールドカードで決済。さすがである。


そのチケットを持って、9時34分の電車にのるべくホームへ。っと、電光掲示板には


Delayed



の文字。案の定、である。いきなり出鼻をくじかれた気分である。最も非常に幸いなことに、次の電車が9時37分位やってきたため、さして問題もなく、ロンドンに行くことが出来た。

パディントンに着いたあとは、あるいてランカスターゲート駅へ。ここからセントラルラインに乗って、一路セントポール大聖堂を目指す。地下鉄に揺られること15分。10時30分頃には大聖堂駅に到着した。ほんの少し歩いて大聖堂を目指す。途中の店にはこんなものが。


2010062601


やはりワールドカップの影響であろう。
ちなみに、街にはイングランドの旗をつけた車が溢れている。さすが、フットボールの国、といったところだろうか。

この旗のあるお店の横を通ってあと3分ほど歩くと、いよいよ大聖堂である。


2010062602


建てたのはかの有名な建築家、クリストファーレン。
大きすぎるので、とりあえず入り口のショットだけ撮ってみた。これでは何か分からないのはご愛嬌。
明らかに、ギリシャローマを意識した作りである。

中は非常に壮大。特に巨大なドームは見ごたえがあった。ただ、あまりにデカく、また常に上を見上げなくてはならないため、首が痛くて仕方なかった。

ちなみにオーディオガイドを頼んだのだが(これまたピーターのおごり)、彼は気を聞かせて日本語のガイドを買ってくれた。いや、別に英語でも良かったのだが(もちろん彼は英語)、聞いていると、この日本語が微妙に変。どこが変?、と聞かれると、なかなか答えづらいのだが、なんだかいわゆる「模範的な日本語」と呼ばれるものを突き詰めすぎた感じがして、かえって不自然だった。NHKの朝ドラの関西弁、あるいは名探偵コナンの服部平次と仲間たちの関西弁と同じような違和感、と言ったらよく伝わるだろうか。そのくせ、ガイドのうち一箇所だけ妙に訛った箇所があったのは面白かった。次、この場所に来る人があれば、是非日本語のガイドを買ってみて、どこが訛っているか、探してみて欲しい。

なお、中は当然撮影禁止のため、写真がない。

1時間ほどかけてじっくりと大聖堂を見学したあと、一行(といってもふたりだけ)は一路、テムズ川にかかる橋をわたり、対岸のテートモダンへと歩みを向ける。


2010062603


対岸に、無駄に背の高い建物が見えると思うが、これがテートモダンである。

ちなみにこの写真に写っている橋であるが、どうもモダンな感じがする橋だと思わないだろうか?
実際、この橋、比較的新しい橋だそうなのだが、ピーターいわく、建造され、まさに最初の人が渡ろうとしたとき、見事揺れたらしい。そしてあえなく作り直しになったとか。なるほど、今の橋も、よーく見るとちょっと弱そう。というけで、ちょっとこわごわ、橋を渡る(もちろん揺れたりはしなかった)。

但し、この橋から振り返ってみた風景はなかなかのものである。


2010062604


先程我々があとにした、セントポール大聖堂である。
このあたりは法律で、ある一定以上の高さの建築物をたててはいけないことになっているらしい。というわけで、法律のおかげで綺麗に大聖堂を見ることが出来る。


テートモダンは元々パワーステイション、つまり、発電所だったらしく、外観がかなり無骨である。ただし、中は広々としていて開放的かつ近代的。
そんな美術館で、まず最初はカフェに向かう。ここで昼食。私はクラブ、つまり、カニの料理を食べることに。イギリスに来てこの方、初めてのカニである。


2010062605


なかなか美味しい料理だった。
また、「何か飲むか?」と言われ、昼間からロンドンプライド(ビール)を飲んでしまったのはご愛嬌。外の気温が高いのとも相まって、非常に美味しかった。


続いて、テイトモダン鑑賞。ピンポイントで2階だけ見る。というのも、ここが、「シュールレアリスムと夢」と題されており、私の研究テーマに少しだけかすりそうな気がしたからだ。

もっとも、私はシュールレアリスムは全く理解出来ないなあ、ということを再認識するのに終始してしまった。


ここで時間を潰し、いよいよ2時前に。そろそろ行くか(2時開始)、とばかりに、隣のグローブ座を目指す。
隣、とは聞いていたが、いざ行ってみると、本当に隣だった。


2010062606


なかなかに趣きのある建物と言えるだろう。

グローブ座はもちろん、シェークスピアが生きていたころから、彼の劇を上演していた劇場であるが、17世紀初めに炎上し、最終的には取り壊されてしまった。ただ、復興運動が起こり、1997年、昔あった場所に、昔の雰囲気そのままの建物を再現して作られたのが、今のグローブ座らしい。従って、建物の作りは非常に雰囲気があった。

こちらが建物内部への入り口。


2010062607


見ての通り、非常に入り口は狭い。そして、入り口だけでなく、中の席も狭かった。相撲の枡席と良い勝負ではなかろうか(と言っても、私は行ったことないのだが)。ともかくギュウギュウ詰め、という言葉がぴったり来る。おまけにこの日は絶好の行楽日和という名のカンカン照りの日。後半、西日が差してくると凄まじく暑かった。


さて、マクベスの舞台そのものであるが、私は文学は専門でも芝居は専門ではないので、技術的なことは分からない。ゆえに、ほとんど素人の意見になるが、ともかく魔女に始まり、魔女に終わる、という印象の舞台だった。まず最初、

「海女さん?」

という感じの凄いメイキャップを施した女性3人が出てくるのだが、人数で分かるよに、これが魔女。我々が魔女と聞いて最初に思い浮かべるイメージを一撃で打ち砕き、そして、凄まじいまでの印象を与えてくれた。そして、原作では限られた回数しか出てこないこの魔女が、なんと適宜登場する。マクベスの心の動きを表すような場面でも登場しており、この魔女が、彼の心の奥底に潜む野心の表象である、という考え方と合致するような演出なのかも知れない。


魔女以外で印象に残ったのは、マクベスと子役の肉体美(笑)。いや、マクベスは奥さんと再開するなりお互い脱ぎだしたりして、いったいどうなるかと思ったが、それは置くとしても凄い肉体だった。分かりやすく言うと、相当鍛えられている。武人という役柄にふさわしい役者だなあ、と思わされた。

彼にもまして目を引いたのが、一瞬しか出てこず、出てきた次の瞬間暗殺されてしまう、マクダフの子供の役の少年である。どういうわけ、彼は寝間着に着替えるシーンが描かれるのだが、脱いだ瞬間、「あ、私と全然違うわ」と思わされるほど、体が引き締まっていた。パッと見ではわからないが、この世界、相当体を張った厳しいものなんだなあ、と思わされる。

あとは英語が思いのほか聞き取れなかったのも強く印象に残った。やはりシェークスピアは難しい、そう思わされるのに十分である。



休憩込みで2時間40分という観劇を終え、我々は一路きた道を逆戻り。
我々の街に戻ったところで、時刻は夜の7時頃。ここから、一人では絶対入らなさそうなレストランで夕食である。

まずやたらと細長いビールを注文。その後、オードブル、メイン、デザートと出てくる。デザートについては先日添付したので、今日はオードブルとメインだけ、貼るとしよう。


2010062608


2010062609


順番に、オードブル、メインである。

見ての通り、オードブルはサーモンである。お皿のサイズの割に、分量はそれほどでもないのが分かるだろうか。ピーターいわく、この店は質の良い料理を少し出すお店なので、分量は調度良いとのこと。なるほど、確かにその言葉を裏付けるのに十分な料理であった。

メインはチキン。基本的にチキン好きなのと、一番軽そうなのにした、というだけである。これもまた、味が濃すぎる、というようなことは一切なく、非常に美味しく堪能することが出来た。

唯一残念だったのは、胃がいっぱいだったこともあり、ビールと、そしてワインを残すはめになったという点か。おごってくれたピーターには申し訳なかったが、ここは致し方ない。


かくて、私の長い一日は幕を閉じた。

最後に一言アドバイス。
私は旅費を少しでも浮かせるべく、観光をしてからマクベスを見たが、シェークスピアの劇は激しく重い。また、先程も書いたように、グローブ座は席間隔が非常に狭いこともあり、かなり見ていて疲れる。従って、これから観劇を考えている人は、同日の観光はホドホドにして、観劇をメインにするくらいの方が良いと思う。もちろん、一週間しかイギリスに滞在しない、などという人は、この限りではないが。


なお、タイトルは、Macbeth第1幕1場の、

When shall we three meet again?

の捩り。もちろん、次にまとまった文章を書くのは一週間後である。
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