イギリスのR大学に留学していた近視読者ことミコーバーの日々の生活を描いたブログ。
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ナナリーの目が開いたっ!
2010年04月27日 (火) | 編集 |
人間、物事を見る視点を変えると、その物事自体を変えることさえ出来るらしい。
少なくとも、そのモノ自体が変わったかのような、それくらいの印象を受けるようだ。


今日は主にディケンズ関連の論文を読んで過ごした。
まずはStoehrのDickens: The Dreamer's Stance。これは2年ほど前に読んだ本なのだが、タイトルがタイトルだけに、今回書く修論に使えるかも知れないと思い、もう一度目を通してみた。

そして、失望するとともに、そういえば二年前も同じ気持を味わったということを思い出した。この論文、何が酷いかと言うと、タイトルにDreamer'sなんとやら、と書いてあるだけに、きっと夢の話を扱うのだろう、と思わせる。そして、実際確かに夢の話は書いてある。問題は、非常に簡単に言ってしまうと、「まるで彼の作品って、夢を見た人間がその夢を思い出そうとしているみたいだよね」と言うだけで、作品に実際に描かれている夢やそれに類する現象については一切言及していないという点だ。夢みたいな話、と言いたいならいえばよいが、一体それがどうして言えるのか?早い話がウイリアム・ドリットよろしく空中楼閣を築きまくっているのに他ならない。シャーロック・ホームズにならって言うならば、「Give me the Facts!」と言いたいくらいだ。それくらい、話がFactの上に根ざしていない。こういうのは、いわゆる「いかようにでも言える論」である。私はあくまでディケンズが描く夢や眠りという現象に興味があるのであって、どこかのおっちゃんの築いた空中楼閣には一切に関心がない。というわけで、大外れ。これは、視点を変えても変わらないものは変わらない、という事例である。


その後も色々な論文を読んではイマイチ、というか、使いようがない、と思わされ続けていたのだが、ついさきほど読んだ、レオン・リトヴァックの論文は素晴らしかった。この論文も上記本と同様に、二年ほど前に読んでいて、その時は「まあまあかな」という程度の印象だったのだが、いやはや、少し見方が変わると、なんと面白い論文であることか。おまけに私が今必要としているような論文を複数挙げており、これは久々にヒット論文だった。


リトヴァックさんのおかげで少しだけ闇に光が指してきたような印象だ。

で、そんな私がこれから構築する論と大いに関わる可能性があるので、それに関して固定読者の皆様のご意見を伺いたい。

次に添付するのは、ディケンズミュージアムに飾られている、Dickens's Dreamという、これまた私にとって魅力的なタイトルのイラストである。


Dickens's Dream1


多くの方はお分かりいただけると思うが、右下で寝ているように見えるのが、ディケンズさんである。彼の周りを彼の生み出した登場人物たちが踊るように配置されている、というのがこの絵の構図である。

私が注目したいのは(といっても、私以外に既に注目している人もいる)、ディケンズさんの状態で有る。固定読者の方々、彼はどうしていると思うか?

一見したところ、眠っているように見える。
タイトルがDickens's Dreamであることを考えれば、ディケンズが自分の生み出したキャラクターたちを夢にみている、と考えるのが妥当に思われる。

が、しかしそうではないのだ。

彼の顔をよーくご覧頂きたい。目が開いてはいないだろうか?

こんなこともあろうかと(考えてなかったが)、前にミュージアムに行ったときに、大写しの写真を撮ってきた。以下に添付する。


Dickens's Dream2


どうだろうか、目が開いているように見えないだろうか?

いや、なにも

「刮目してみよ!」

と言うほど、目を開いているとは言わない。ただ、ぼんやりと目を開いていると言えるのではなかろうか。

いわゆる半開きのような状態。そこにこそ、ポイントが有る。紛いなりにも目が開いている、ということは、目を開いたまま眠るピッコロ大魔王でもない限り、眠りに付いている、とは言えないだろう。しかしそれならば、タイトルにDickens's Dreamとついているのと矛盾するようではないか?断わっておくが、これは画家本人がつけたタイトルである。Dreamと言いつつ、目が開いている、ということは、これは



Sleep-waking(半醒半睡)



としか考えられないのではないだろうか。


固定読者のご同意をお待ちしつつ。

(註:だからどうしたか、というと、それは肝心のネタに関わる企業秘密のため、伏せさせていただきます)


なお、タイトルは『コードギアス反逆のルルーシュR2』より。もちろん、別にディケンズは皇帝のギアスをはねのけたわけではない
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