イギリスのR大学に留学していた近視読者ことミコーバーの日々の生活を描いたブログ。
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連続試合フルイニング出場が、また一試合、、、とはいかない
2010年04月19日 (月) | 編集 |
昨日出かけて精神的にリフレッシュしたおかげだろうか、今日は非常に真面目に頑張ることが出来た。文字通り一歩として寮から外に出ていないのだが(こんな晴天なのに)、腐ることなく地味なことこの上ない作業を黙々とこなすことが出来た。やはり人間、気分転換,言葉を変えれば,一週間に一度は外にでなくてはならない。外に出る、というのはそのままの意味ではなく、買い物に行ったり観光に行ったり、という意味である。留学生はとかく勉強に追われて他のことができなくなりがちであり、授業期間中はやむを得ないところもあるが、自分である程度時間をコントロールできる休みの期間は有意義に使いたいものである


さて、今日の話題はタイトル通り。

阪神タイガースの主砲、金本知憲選手の連続試合フルイニング出場が止まった、という話題出ある。
以下は記事の引用。

阪神 金本、世界記録ストップ…勝利優先、男の決断
4月18日21時34分配信 毎日新聞
偉大な世界記録がついに途絶えた。阪神の金本知憲(ともあき)外野手(42)が更新していた連続試合全イニング出場が18日、1492試合で止まった。球界には、今月3日で42歳になった「鉄人」自らが申し出た先発出場辞退の英断を理解するとともに、記録ストップを惜しむ声が広がった。

金本以外で昨季、全試合フルイニング出場を達成したのは新井(阪神)と中島(西武)の2人だけ。金本はこの難業を10年以上も継続してきた。

 また、04年の開幕時から座り続けた4番の座も明け渡し、この日は、広島時代からの後輩、新井が務めた。

 ◇連続フルイニング出場1492試合で止まる

 男の決断だった。「これ以上迷惑を掛けられない。勝つためには自分の記録が途切れてもいい」。試合前の練習の後、阪神の金本は真弓監督に申し入れた。「もう少し頑張ろう」と説得する指揮官に、重ねて「先発から外してほしい」と懇願したという。

 メンバー表提出のわずか5分前。「鉄人」の固い決意に真弓監督も折れた。99年から累々と積み重ねてきた連続フルイニング出場の金字塔に、終止符が打たれた瞬間だった。

 「金本も随分考えていたんだろう。一イニングでも長く続けてほしいと思っていたんだが」と真弓監督。だが、開幕前に痛めた金本の右肩は、それほど悪化していた。その影響から打率は1割台に低迷し、前日の試合では、左翼守備からの送球でボールを地面にたたきつける失態を演じてしまった。この日は、テーピングで負傷個所を固定したが、状態は改善されなかった。数々の故障を乗り越えてきた金本だが、もはや限界を超えていた。

 記録の継続よりチームの勝利を願った金本の思いを、他の選手は十分理解していただろう。1点を追う八回、ブラゼルが右中間場外に特大の7号3ランを放ち逆転。横浜の6投手に計15安打を浴びせて、3連敗を免れた。

 八回、逆転した後の2死二塁の場面で、真弓監督は金本を代打に送り出した。結果は二ゴロに倒れたが、「代打・金本」のアナウンスとともにスタンド全体からわき起こった大きなどよめきは、偉大な記録を作った者への賛辞の声だった。

 連続フルイニング出場は途切れたが、歴代2位になる連続試合出場は続いている。「打つ方はそれほど心配ないと思う。肩を早く治して、いい状態で(先発メンバーに)帰ってきてほしい」と真弓監督。報道陣の問いかけにも金本は生返事を繰り返したが、帰途につく表情は、何か吹っ切れたように明るかった。【鈴木篤志】





まあこういうことである。毎日最初から最後まで試合に出続ける、というのは、簡単なようでなかなか出来ることではない。一般人の我々が、どんな体調でも毎日会社、大学に行って働けるか、あるいは学校に行けるか、と考えただけでもその難しさが理解出来るだろう。まして、140キロ超のボールが体に向かって飛んできて、それが当たると「死球」と呼ばれる、そんなプロの世界である。来る日も来る日も、1回から9回まで試合に出続けるのは,並大抵の気力体力で成し遂げられるものではない。しかも金本の場合、毎年、コンスタントにきっちり成績を残してきての記録である。彼なくして、阪神タイガース二度の優勝はあり得なかったであろう。1492試合連続試合フルイニング出場というのは、中身の伴なう立派な記録である。


とはいえ、今年の金本の状態はお世辞にも良くなかった。右肩故障の影響下,打率も1割台,それにも増して、守備面で目を覆わんばかりのプレーが続出していた。私は直接見ていないが、横浜戦での送球の出来ない痛々しい姿は、見ていられない以外の何者でもなかったことだろう。何でもないフライを盛大に落球したり、ホーム球場なのに打球のバウンドを誤って後逸したりと、オリックスの某外野手が「一発かまして」くれるのとは全然意味が違う。


従って、今回フルイニング記録は途切れてしまったが、これはやむを得まい。記録の神様と言われた宇佐美徹也氏がかつて、成績面でボロボロになりながらも記録のために試合出場を続けた衣笠祥雄氏に関して苦言を呈したことがある。曰く、「連続試合出場のような記録は、内容を伴わなければ意味がない。」極めて正論だと思う。そして、衣笠氏自身そのことはよく理解していた。だからこそ、大リーグのカル・リプケンに自身の記録を抜かれたとき、ホッとしたような表情を記者に見せたのである。話を金本に戻すが,昨年までの金本は、不調期もありつつ、異常なまでの好調期もあり、全体としてコンスタントに好成績を収めてきた。ゆえに、連続試合フルイニング出場も名実を伴ったものであった。だが、今年の金本の状態では、仮にこのまま記録を伸ばし続けたとしても、中身のある記録になったとは思えない。確かに、これで心のハリがなくなるのでは、という危惧もあるかも知れない。しかし後述するが、このままずっと出続けていたとしても、内容がともなければファンから今以上に(今でも体外だが)盛大に叩かれるのは目に見えている。それを考えても、良い時期に決断したと思う。


あと二点。とりわけ今回、記録を止めるにあたり、なかなかうまいことやったな、と思う点が二つあるので、それについて書いて終わりたいと思う。


まず1点目。記録が1492試合で途切れた点である。普通に考えれば、区切りの1500試合をクリアして、それから休めば、と思う。だが、今の金本の状態では、おそらく残り8試合に出たとして、ろくな成績は残せなかったことだろう(特に守備面で)。となると、更に恥ずかしい成績で記録の日を迎えることになる。下手に区切りの数字などをクリアしてから休んでしまうと、「チームの勝利のためではなく、記録のためにやった」と非難轟々になるのは目に見えている。それを、1492試合と、若干手前でやめることにより、避けている。きわめて、上手いと思う。


もう1点、自ら試合出場の辞退を申し出た件に関して。マスメディアは基本的にこれを美談としてしか取り上げないだろうか、これにはもう一点(正確には二点なのだが、もう一点については扱わない)、実際的なポイントが有る。もし、このまま成績が上がらず、真弓監督がやむにやまれず強権を発動し、金本に休養を取らせたとする。なるほど、極めて英断である。金本自身も、今の成績を考えれば、納得するだろう。だがしかし、である。これは言い換えると、「金本の記録が、真弓監督によって奪われた」という事にもなる。そうなると、いくら金本が納得しようと思っても、心のどこかで納得出来ない部分がないと、言い切れない。

野球という競技において、四番打者と監督の不仲というのは、何冊も本がかけるほどによくある話だが、そういうチームはたいていロクな結果にならない。その空気が、周りの選手にも伝染してしまうからである。

一方、このように自分から辞退を申し出れば、試合出場を取りやめて,記録にストップをかけたのは自分自身であり、誰も他者を責めることは出来ない、ということになる。こういう妙な雰囲気になることもないだろう。

金本が今回自分から辞退を申し出た、というのには、監督に断を下させて、妙な空気を作り出させてはいけない、という、金本なりの配慮があったものと思われる。色々な話を聞く限り,金本はかなり真面目な選手のようだ(これだけ連続で試合に出続ける体を作るには、根本的に真面目でなくては無理)。とすると、このような心理が働いたとしても、全く不思議ではあるまい。

これが理解できない人は、自らの手でロイエンタールを討つことに同意したミッターマイヤーの心理を研究することをオススメする。


何はともあれ、真弓監督にとって一番の難題であった金本の記録が、かくて幕を閉じたのである。連続試合出場の記録は残っているが、交代を絶対にさせられないフルイニング出場の記録に比べて、監督にかかる精神的負担が少ないのは言うまでもない。果たして金本の記録という呪縛から解き離れた真弓監督が名采配を見せ、チームをプレーオフに導くのか、はたまた、今まで通り、継投を中心にオドロキの迷采配を連発し、オフにお家騒動に発展するのか、ファンに取っては注目すべき点であろう。
もっとも、私はタイガースファンでは一切ないので、全然気にならないが。


タイトルの元ネタは、「銀河の歴史が、また、一ページ」(銀河英雄伝説:予告編)
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