イギリスのR大学に留学していた近視読者ことミコーバーの日々の生活を描いたブログ。
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Make Tale Short
2010年03月11日 (木) | 編集 |
まさに冷や冷や物である。


というのは今日の授業。

今回扱うのは、なんども言うように、George EliotのDaniel Derondaと、Matthew ArnoldのCulture and Anarchyだったのだが、、、





「ダニエルデロンダ読んでない」






こちらに来てから、小説を扱う授業に読まずに参加したのは初めてである(逆に言えば、これまでは全て真面目に読んできた)。流石に今回はスピーチやら他の授業の準備やらで、読む時間がなかった、という訳である。なにしろ、なんども言うようだが、900ページ近い超大作である。他の準備をしながらちょろっと片手間で読むには、敵が大きすぎると言うものだろう。

まああらすじと、全体の1割ほどだけを読んで参加したわけで、当然楽しんで読みきったと言うヴェリティーやアントニーの話を聞くのは大変である。いかに絶妙のタイミングで、さも読んだかのように頷きつつ、同意と留保の言葉を適宜投入するか。読んでいない作品を肴に過ごす2時間と、その前後と言うのは、なかなかに大変なものである。
結局私は特に感想等は聞かれなかったが、もし聞かれたら、次のように答えるつもりだった(ややこしいので、日本語訳版でお送りする)。



「そうですね~、まず私はこれまでエリオットの作品だと、『ミドルマーチ』『フロス河畔の水車小屋』『サイラスマーナ』といった作品を読んできていて、どれも辛気臭いと言うか、あまり好きではなかったんですが、それらに比べてこの作品はかなり面白かったと思います。特に今挙げた3つの作品は、どれも冒頭から地味に始まるのに対して、この作品はカジノの場面から始まり、その描写がまた引き込まれるような感じで、書き出しが良いと思います。また、驚いた点としては、これまで読んできた作品では、エリオットが政治的な問題に深くコミットするような発言が特には思い当たらないんですが、この作品では思い切りユダヤ人迫害の問題に触れていて、というか、それが中心になっていて、これが意外な気がしました。何か心境の変化があったのか、それとも別の理由があるのか、このあたりが気になるところです」



ああ、なんて当たり障りの無いコメント!
(註:冒頭しか読んでいないだろ、とか、後のところ、あらすじで分かる話じゃん、などと言ってはいけない)。


何はともあれ、良い子は決して真似しないように。ただし、留学生にはそういう手を使わなくては乗り切れないような、そんなムチャクチャ忙しい週と言うのが存在する。


と思っていたのだが、どうやらこの大作、読むのが大変なのは、何も留学生に限ったことではないらしい。金曜日に会ったケイトは、「私もまだ全く読んでいないのよ」と言っていたのだが、今日の授業に来ていなかった。そうか、その手があったか(大笑。もちろん、体調不良とか、そういう事情かも知れないのであしからず)。



なお、タイトルの元ネタは、『Melty tale storage』(茅原実里)。音とTaleだけで、文法的なものとかも全部変えてしまった。
スポンサーサイト

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。