イギリスのR大学に留学していた近視読者ことミコーバーの日々の生活を描いたブログ。
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誰も知らない物語
2010年02月27日 (土) | 編集 |
今日の動きと本題に入る前に、少しお知らせ。

そろそろ今年海外に行く人達の準備が本格化してくる時期に入った。と同時に、来月の半ばで、私もこちらに来てからはや半年、ということになる。そこで、3月の終わりあたりにまとめて、私がこの半年で感じた現在のイギリスや、海外生活、留学生活などの役に立つかも知れない、そして役に立たないかも知れない知識をまとめて書きたいと思う。今やったらいいじゃない、という意見もあろうかと思うが、一応半年という区切りを迎えてからやりたいのと、あと、そこまでの時間がない、というのが実情である。ご了承のほどを。ここまで書いていない、他ではあまり聞けないせせこましい話も盛り込む予定なのでお楽しみに。




では気を取り直して本日の流れ。

今日はスティーブン・トムソンの授業。この先生は秋学期に一度教えてもらったことがあるが、若干英語にクセのある先生で、その時の授業は実は非常に理解するのが難しかった。とはいえ、それは何も英語が分からない、というのではない。内容が分からなかったからである。ベンヤミンの評論だったのだが、どうも私はこの手の評論文というものを読むのが苦手らしい。いや、苦手というよりも、この手の文章に胡散臭さを感じてしまう性格のため、中に入り込んでいけないのだ。その時も確か、全く説得力が感じられずにさじを投げた気がする。


そして案の定、今日の授業も難しかった。英語ではなく、その内容が。


今日扱ったのは、前にもこの日記で挙げた、Earl Lavender、及びUnder the Hill、という2作品である。正直、私はこの二つとも、見たとも聞いたこともなかった(作者含む)。おそらく日本の英文学のどの本を見ても、ほとんど載ってい無いのではあるまいか。それくらい、知られていない作品である。

スティーブン曰く、これらは





ヴィクトリアンポルノグラフィ





らしい。言い得て妙である。というのも、「そういう」描写しか出てこないのである。ヴィクトリア朝はお上品時代、という型にはまった考え方が定着しているが、騙されてはいけない!最終盤、デカデンスが流行しだした当たりは相当凄いものがあるし(イモラル、という意味で)、また19世紀の真ん中辺りにしても、言われているようなお上品さとは程遠いのが実情である。コースメイトのアンソニーが上述したヴィクトリア朝=お上品時代という考え方について、「ワシは数年前にその考え方を失った」と言って笑いを取っていたが、まさにその通りなのである。かくいう正直者の私も、少し前までは信じていたのだが、夏にこちらに来る準備のために色々な本を読んで研究した結果、「あ、全然そんなことないんだな」と思うに至った。

信じられない人は、Matthew SweetのInventing the Victoriansを読んでみることをおススメする。これはこちらに来る前にpreliminary reading listに挙げられていた本で、何故か私もコースメイトたちも、一緒にリストに載っていたダーウィンには脇目もふらず読んでいた本である(つまり、面白い)。



しかし、今日の授業も含め、なんだかやたらこの手の話が多い気がする。一体どういうことだろうか?これがイギリスの大学院の実情なのだろうか?それとも、文学というのはフロイトがいうように、基本的にそういう性にまつわるものなのだろうか?
と、ここまで考えて、この授業のタイトルを思い出した。前にも書いたはずであるが、この科目のタイトルは、












Science, Sex, and Crime













なんのことはない、これはそういう科目なのである。そして、言わなくても分かると思うが、この中で一番扱うことが多いのは、当然真ん中のテーマなのだ。

ちなみに来週は、秋に引き続き再びダーウィン御大がご登場。実は、これが今学期、この科目の授業で唯一のScienceである(笑)




タイトルの元ネタは、『君の知らない物語』(supercell)より。


http://www.youtube.com/watch?v=STrnME1GPcM


最近のお気に入りである。もう、1月の某日記たちのBGMとしてかけてやりたいくらいである。とりわけ大サビとかね。よくわかっていらっしゃる。
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コメント
この記事へのコメント
これからは
Hな話がたくさん出てくるのかしら!(^o^)/
顔を赤らめながら読むことにします。
冗談はさておき、ご紹介の研究書さがしてみます。
文閲にあるかな~
2010/02/27(土) 10:49:49 | URL | McMaggie #-[ 編集]
Re: McMaggieさん
流石にそういう話はおおっぴらには書きませんよ。というか、書けません。ヘタをするとこのブログがアダルトブログだと勘違いされてしまいますから(苦笑)。

本ですが、図書館になかったような気がするんですよね。僕はS先生に借りて、コピーして読んだ記憶があります。割と易しく書いてあるので、読みやすかったです。先生が言うには、「飛行機で読むのに良さそうな本」だそうです(もっともそういう先生は読んでないそうですが)。

ちなみに全くの余談ですが、飛行機で読んでも良い本がある一方で、飛行機で読まない方が良い本や見ない方が良い映画、というのもありますね。代表的な映画は『ダイハード2』や『フライトプラン』、『エグゼクティブディシジョン』でしょうか。少し違いますが、『タイタニック』もやめた方が良いでしょう。
2010/03/01(月) 23:26:20 | URL | Micawber(ミコーバー) #-[ 編集]
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