イギリスのR大学に留学していた近視読者ことミコーバーの日々の生活を描いたブログ。
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ホンとコピー
2010年02月20日 (土) | 編集 |
長かった。いやあ、本当に長かった。


火曜日のRのスピーチのドタバタに始まり、水曜日の授業、木曜日のハードな授業と講演、そして今日の授業である。なかなか忙しく、また疲れる一週間だった。


今日の授業は、以前この日記でも少し名前を挙げた、アン・ブロンテのThe Tenant of the Wildfell Hallが話題。担当教員はニール・コックスという人で、名前と扱う作品だけ見て、これはたぶん女性だろうと思っていたのだが、見てびっくり、思い切り男だった。しかも、なんというかちょっとエナジェティックな感じ。外見としては、ドラキュラとかヴァンパイアの役を地でやれそうだ(失礼!)。もう少しわかりやすく言うと、マイケルジャクソンと京本政樹、浪川大輔、そして高橋大輔(メダルおめでとう!)を足して4で割った、そんな感じか(余計わかりにくい)。

扱う小説がWildfell Hallだったので、これは当時の今から考えると理不尽極まりない結婚法の話とか、そういう所に商店を当てた授業になるのかとおもったら、思い切りハズレだった。どうも先生自体は相当野心家らしく、このWildfell Hall研究で歴史に残るような論文を書こうとしているらしい。で、これまでどういうわけか誰も扱ってこなかった、作品におけるChildhoodについてのお話だった。授業を終えてみて思うのは、「うーん、、、わからんでもないけど、一部何も無いところに穴を掘っていないか。。。」という気がした。


授業後、来週の予習の資料をコピーするために図書館へ。
っと、ここでちょっとイギリスの大学の図書館のコピーシステムに悩まされたので、今後の方々の参考までに、うちの大学における図書館資料のコピーについて、少し書いておく。


単刀直入に言うと、我がR大学の図書館コピーシステムは、極めて不便である。
当たり前だが、海外の大学院では、日本の大学院以上に様々な資料を読むことが求められる。一度に読む量が多いのだから、当然と言えば当然だろう。そして、本の中には手に入りにくかったり、また手に入ったとしてもやたら値段が高かったりする本もあり、図書館の資料をコピーするのは必須と言っても良い。リサのように、「私、今学期は本を一つも買わないようにしているの。とっても経済的よ」という人さえいるくらいだ(これは極端。そういえば、今日はリサがお休みだった。珍しい。一体どうしたんだろう?)


ところがその必要不可欠のコピー取りがまた不便なのである。
うちの大学の図書館にはコピー機が5台しかない。そのうち3台は1階にあり、残りの2台はそれぞれ2階、4階に置いてある。考えてみて欲しい。世界各国から学生が集まってくる、そんな大規模なイギリスの大学の図書館に、コピー機が5台しかない。競合は必然であろう。実際、私はこれまで何度も一階のコピー機の置いてあるところにいったが、ここの機械が空いていることはなかった。

仕方ないので、よっこらせっと思い本を担いで2階、あるいは4階に行ってコピーを済ませていたものである。不思議なもので、2階、4階には、それぞれ1台しか機械がないにもかかわらず、意外と空いていることが多いのだ。
しかし、あくまで「空いていることが多い」だけであり、コピー機の絶対数の少なさを考えれば、当然誰かが使っていることもある。今日はそんな日だった。

まず、2階のコピー機に行ってみると、女性が資料をコピーしていた。これがまた、一体いつになったら終わるのか、というくらいの大量のコピー(上述したように、こちらでは読む量が多い=一度にコピーする量も多い、ということになる)。これはいかん、というわけで4階に行ってみた。っと、こちらも女性が使っている。しかも、こっちでは一人並んでいる人までいる。これはどうにもならん、というわけで、仕方なく1階に行ってみた。案の定、3台とも使われている。これまた、一体いつになったら終わるのか分からないようなコピー作業だ。とはいえ、これ以上行くところがない。仕方ないので、そこに並んでいた。10分くらいして、ようやく一人が作業を終えたので、晴れてそこでコピーすることができた。


ここで日本のK大図書館と比較してみよう。例えばK大の附属図書館の場合、書庫の中にいくつかコピー機があり大体どれか空いているので、コピーするのに並ぶ、ということはあまりない。確かに文学部閲覧室のコピー機はよく並んでいるが、あそこであれば、歩いて研究室まで行って、そこでコピーする、という作戦も可能であり、あまり不便ではない。上述の附属図書館にしても、中でコピー出来ないならば、その本を借りて(あるいは持ち出し申請をして)研究室でコピーする、という手が使える。研究室でコピーすれば、一応は無料であり、一石二鳥だ。(あまりにも使いすぎたら必要だけど)。また、まだ研究室に所属していない学部生であれば、生協でコピーする、という手もある。要は、図書館内でコピーせずとも、いくつかの方策があり、大体したいときにどこかでコピーが出来る、ということだ


かたやR大学である。なんと、コピー機が図書館にしかない!(註:ただし、私のリサーチ不足の可能性もあるので、断言はできない)。他の一番近いコピー機は、15分かけて到達するスーパーにある、1枚10ペンスのちょっと高いコピー機だけ。つまり、どうしたって例の図書館内にある5台のうちのいずれかでコピーしなくてはならないのだ。

それだけではない、なんと、1枚コピーするのに5ペンスかかるのだ。今のレートであれば日本円にすると8円くらいで、いわゆる10円コピーよりは安いのだが、それでも大量にコピーをとらねばならないことを考えると、これは地味に痛い。なによりそれより、学生は誰でも一律にこのお金を払わねばならない、ということだ。言い換えれば、大学院生だから研究室のコピー機が何百枚まで無料で使える、というような、そういう恩恵がないのである。これは本当に痛すぎる。私は最初、20ポンドをカードにチャージしたが、これが年明けになくなったので、もう20ポンドチャージした。その20ポンドが、今や半分以下に減っている。ここまでコピーに5000円くらいを費やしてきた、というわけだ。これもあくまで今の円高レートのおかげでこの金額に収まっているが、少し前の1ポンド250円という恐ろしい世界であれば、1万円以上使っている計算になる。恐ろしい。

当然であるが、買わねばならないような本もあり(リサのケースはかなり特異と見て良い。というか、凄い)、それなりに本のお金はかかる。
というわけで、イギリスで勉強していると、「ああ、研究にはお金がかかるんだなあ」ということを強く実感させられる次第である



註:なお、コピー機事情は各大学によって異なるようなので、気になる人は事前に各大学のHPでチェックすることをおススメする。


なおタイトルの元ネタは、『ムシとフラワー』(折笠富美子)。これまでに聞いた記憶がない。。。
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