イギリスのR大学に留学していた近視読者ことミコーバーの日々の生活を描いたブログ。
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セミナー-Seminar-
2010年02月12日 (金) | 編集 |
今日は木曜日。

明日の授業に向けて予習していたところ、ジャン(セクレタリー)から一通のメールが。
曰く、




「明日の授業、キャンセルになりました」




おやまあ。そんなことがあるとは。
どうやら先生の都合らしい。キャンセルと言ってもいつかはやるわけで、一体いつになるんだろう?忙しくない時であることを祈るばかりである。こちらは大学院の授業は全て2時間なので、一日に2回授業を受ける、というのは相当しんどいのである。


というわけで、明日のために大急ぎでアン・ブロンテを読んでいたのに、授業がなくなったことで(延期、と言うべきか)、そのモチベーションが下がってしまった。
これは仕方ないし、折角だし、とばかりに、今日予定されていた「ダーウィン」関連の特別セミナーに出てみる。

このセミナー、何やらダーウィンの伝記も書いた、世界的権威がやってきてお話してくれるらしい。当方、ほとんどダーウィンについては知らず(専門的な意味で)、昨年授業でThe Origin of Speciesを読んで、予習段階で死にそうになった人間である(詳細は当時の日記参照)。あまりダーウィンには良い思い出がないのだが、自分の知識と、そして視野を広げるために、と思い、参加してみた(言っても大学まで15分で行ける、という距離も大きい)。
以下、あくまで「個人的な」感想を書く。




















結論から書く。

かなり、ハズレだった。

学部生を含め、想像以上にたくさんの参加者がいたが、おそらく多くの人がそう感じたのではなかろうか?
大部分の人の机に広げられたメモ帳に、メモ書きが加えられるという光景は、ほとんど見られなかった。

まず、世界的権威ということで、どんな話が聞けるのかと思っていたら、単なるダーウィンの伝記まとめみたいな話だった。いつ生まれていつ死んで、何年と何年が重要な年である、云々。はっきり言って、彼の伝記、それも簡単なもの、もっと言うならば、例えばペンギン版とかのイントロをちょろっと見ればそれで済むような話である。

いやまあ、上述したように、私はダーウィンについてはズブの素人である。其故、こういう伝記的な話も多少は面白いところがあった。例えば、ダーウィンには10人も子どもがいて、そのうち7人はちゃんと生き残った(子供の頃に病気とかで死ななかった、という意味)、という。なんとまあ、一人で進化論を実践しているような家庭だな、と思わされた(註:ここは冗談だよ、もちろん)。
しかし、何かダーウィンについての面白い、あるいはためになりそうな話を期待していた人には、かなり肩透かしを食わせるような内容だったのではないかと思う。


問題は内容だけではない。
私が言うのもおこがましいが、お世辞にもしゃべりが上手いとは思えなかった。メモのような原稿を片手に、基本的にこちらを向いて自分の口で語ってくれる講演者で、それ自体は良い。問題は、非常に取止めがないのである。先程述べたように、基本的に時間軸に沿って彼の説明をしてくれており、全体として、その時代を追うという流れが存在しているのだが、その中でウロウロウロウロしている、という喋り方だった。さほど新規性があるとも思えないダーウィンの一生を、あっちへふらふらこっちへふらふらしながら話し続け、それがいつ終わるとも知れない、それを聞く苦しみと言ったら!!


話の中に盛り込むジョークのようなネタも、はっきり言って場違いだった。彼は子供時代、ダーウィンの進化論100周年とも言うべき年に、シカゴホワイトソックスのワールドシリーズの試合を見に行き、ドジャースに負けた、という話を割としつこくしていたのだが、私に言わせれば、ここがイギリスだと言うことを完全に忘れた場違いなトークとしか言いようがない。この国で、野球の話ほど、ウケない話はないのだ。実際、私も何度か日本で人気のあるスポーツは何だと言う会話になり、ベースボールだ、という話をしたことがあるが、もうその時の空気と言ったら、、、

このネタを、アメリカや日本で講演する際に盛り込むのならば良い。しかし、イギリスで行うのは、ともかく場所柄をわきまえていないと言われても仕方ないだろう。これがまた、最後までしつこくその話をして、おまけにパワーポイントで証拠として当時のチケットの写真を見せるところまで来ると、もはや苦笑を禁じ得ない。誰もそこ、注目してないって。


というわけで、今日のセミナーは珍しく完全にハズレてしまった。これならば、部屋でアン・ブロンテを読んでいた方が楽しかったかも知れない。

まあ、こんな一日も存在する。



なおタイトルは、「パノラマ-Panorama-」(水樹奈々)より。元ネタだが、あまりまともに聞いた記憶がない。どんな歌だろう。。。
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