イギリスのR大学に留学していた近視読者ことミコーバーの日々の生活を描いたブログ。
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近視読者のアーマーデイル的友人譚:第五章「悲しいけど、これもまた、事実なのよね」
2010年01月29日 (金) | 編集 |
Catcher in the Ryeでおなじみのアメリカ作家、サリンジャーが亡くなったらしい。
91歳だったとか。

これでまた一人、英文学史上の人物がこの世からいなくなってしまったわけだ。

(註:もっとも筆者はあまりサリンジャーに思い入れがないため、「ふーん」というくらいしか言いようがない)。



さて、今日から来週締切のエッセイの書き直しにとりかかったが、今日は一切書き直しはせず、追加するべき論文の読み作業に費やした。だいたい5,6本は読んだだろうか。使えそうなのもあったし、多分苦労して読んだものは何らかの形で無理やり使うので、無駄にはならないだろう。しかし果たしてあと1週間で複数回書き直して、論旨をしっかりさせて、かつ英語も良くする、そういうことが出来るんだろうか。心配である。


そんな心配を他所に、とりあえず今日は、残り2話まで来た、友人のお話の続きをお送りする。
例によって、これはシリーズ物なので、初見の方は、過去の記事を先に参照することを強くおすすめする。


前回までのあらすじ:
私の友人が、大学時代に同級生に恋をした。3年計画で想いを告げようとするが、仲良くなった矢先、彼女に既に恋人がいることがわかり、逡巡の結果断念。月日は流れ、そのまま卒業した彼だったが、ふとしたことからどうしようもなくなり、彼女に手紙を書く。しばらくして、彼の元に彼女から手紙が届いた。




では、以下本文。



色々言っていたが、彼が話してくれたところによると、彼女の手紙と言うのは、だいたいこういう内容だったらしい。


月日の経つのは本当に早いね。写真ありがとう。私が撮ったのも送ります。構図が違うと全然雰囲気が違うね。いい思い出になりました。新天地で頑張ってね♪
ほか、たわいのない話。。。。。。







そう、この返事からも十分に分かることだが、結局この期に及んでもなお、彼は想いを告げることが出きなかったのである。
それってどうなのかなあ、と思いもするが、彼自身が言うには、今はそれで良かったと思っているらしい



そして、その後も、彼女と手紙のやりとりは続いたらしい。


年賀状と言う名の手紙のやり取り。



ここで「なんだよ、年賀状かよ」と軽く思った人がいたら、あえて私の方から申し上げるが、年賀状は大きいものである。ほとんど全ての連絡が、メールや携帯で済んでしまう今の世の中にあって、わざわざ紙媒体を使って一手間かけて、人に連絡しようという気にさせるだけのすごい力を持った習慣だ。いくら機械で割と簡単に作れるようになったとはいえ、その手間を取ってくれるのはありがたい限りではないか。



彼女は結局、長年の夢はかなわなかったものの、地元で就職し、働いているらしい。

これも、年賀状がなければ、多分分からなかったことであろう。

そんなやりとりが数年、続いたらしい。

最初は彼が先に出し、彼女が後から返事という形で出してくるパターンだったらしいが、ここ2年ほどは、元旦の時点で届いているようになったらしい。つまり、年賀状を送る相手リストとして確定されたわけで、彼は嬉しかったと言っていた。


そして、今年の1月1日。


ついに、いつかは来ると思いつつも、いやいやと否定していた、そんな来るべきものがやってきた。



彼女の年賀状には、



「昨年、結婚して、~で新生活を始めました」




と書かれていたらしい。


言うまでもなく、これが彼がショックを受けていた根本的理由である。


まあねえ、これは仕方ないよ。明るい話題だし、いいじゃないか。そもそも、ちゃんと連絡してくれることが嬉しいじゃないか、みやむー(宮村優子)みたいに、知らないうちに結婚してすぐに離婚していた、とかいうよりは、ずっと良いよ。君もいずれ、そういう良い報告の出来る年賀状を出す日がやってくるよ。


こういう、よく分からない励ましをして、彼との話し合いは一旦終わった(いやー、本当に、長い話だった。私は完全に聞き役だよ。まあいつものことだけど。)。



もっとも、彼とて馬鹿ではない。
こういう出来事でショックを受けるのは仕方ないが、時間が解決してくれるだろう。


私は、そう思っていた。
そして、その考え方そのものは、間違ってはいなかった。



だが、その二日後、再び私にコンタクトを取ってきた彼が私に告げた言葉は、意外なものだった。





というところで、ようやく次回、最終回へ続く。
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