イギリスのR大学に留学していた近視読者ことミコーバーの日々の生活を描いたブログ。
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マイケル教授と不思議な日本料理店
2009年12月21日 (月) | 編集 |
今日は久々の買出しに。

が、朝起きたら9時半頃だったのと、少し頭痛がして薬を飲んだりしていて、気づいたら1時前になってしまった。
少し慌てて寮の部屋を飛び出る。と、ちょうど同じタイミングでマークも部屋を出るところだった。彼もタウンセンターに行くらしい。私はASDAに行くかタウンセンターに行くか、その時点では決めかねていたが、彼がタウンセンターにいくということなので、私もそうすることに。なお、マークは明日の朝4時に寮を出て、オーストリアに10時につく飛行機に乗るらしい。これで寮に残るのは私も含めてあと二人だけか。。。


バスに乗ろうとバス停に行くが、さすが日曜日、本数が少ないのか、あと20分ほどまたなくてはならないことが判明。

「歩くか」

というマークの言葉とともに、雪で敷き詰められた(そう、また夜中に雪が降ったらしいのだ)大地を踏みしめて歩く。一人ではなく、二人でしゃべりながら歩いていると、それほど距離や寒さを感じない。気づいたらあっという間に到着していた。ちなみにその時刻、もし時間通りならば、バスがバス停に到着していたはずだ(笑)。

近くの店で昼食をとり、その後別れてそれぞれの買い物をすることに。

昨日、カウンセラーのイアンから連絡があり、クリスマスをうちで過ごさないか、という素晴らしいオファーを頂いた。クリスマスにイギリスの一般家庭に行く、となれば、何か持っていかないわけには行くまいと思い、何かを探しに来たのである。

しかし我ながら想像力が貧困なのだろうか、はっきり言ってチョコレート以外に思いつかない。仕方ないのでいくつかのチョコレートと、そしてラッピング用の袋を買ってみた。やたらとかさばるのは言うまでもない。

それを持って、いつものようにうんうんと唸りながらバスに乗って帰ってきた次第である。

が、帰ってきてからもトラブル発生。なんと、



キッチンの電気がつかない!



蛍光灯が切れたのか、それとも内部の故障なのか定かではないが、ともかく電気がつかないのだ。

これは正直死活問題だ。電気がつかない、というのはライトのことであり、電磁調理器などは使える(これが使えなかったら本当に終わっている)。しかし、明かりが無いと、料理が今どういう状態なのか全く分からないし、不便極まりない。
ただでさえイギリスの冬は暗くなるのが早いため、ご飯時など、何がなにやら全く分からない状態だった。
おまけに今日は事務所が閉まっている休日。どうしようもない。
仕方ないので明日朝、言いに行くことにして、今日はレトルトのカレーとレトルトのご飯で簡単にカレーを作って食べたが(これはこれで美味しいが)、こういうトラブルはかんべんして欲しいところだ。
もっとも、1月1日とかにこれをやられた日には目も当てられないので、そういう意味ではまだ事務所が完全に閉まる前の今日で良かった、と言うべきなのか。



さて、他にも書きたいことがあるが、流石にこれ以上遅くなるとまずいので、今日は先日のディケンズミュージアム来訪のお話をまとめて見る。
先日、すでにピカデリーサーカスに行った話は書いたので、今日はその続き。

約束の時間は2時30分。私はだいたい2時20分くらいにラッセルスクウェア駅に到着し、マイケルを待った。


ラッセルスクウェア



外を見ると再び雪が降っているようだ。うーむ、道理で寒いわけだ。

待つこと20分。マイケル到着。お元気そうなのだが、杖をついていて驚いた。昔から足は悪かったが、痛くはないものの、歩きづらくて仕方がない、とのこと。そして今度いよいよ手術をするらしい。うまく問題が解決することを祈るばかりである。

お互いの近況を(というか主に私の近況を)話しながら歩くこと10数分、あそこにあるのがミュージアムだよ、といわれ、あたりを見回す。あそこあそこ、と言われて再び目をこらす。


ディケンズミュージアム1


ん?なにやら一箇所だけお花で飾ってある建物がある。どうやらアレのことらしい。ちなみにこの花はディケンズが好きだった花らしい。このあたりのこだわりは流石と言うべきか。

近づいてみると、なるほど、確かにここだった。


ディケンズミュージアム2


記念に建物の前で写真をとってもらい(マイケルにデジタルカメラを渡して撮ってもらう、というのは非常に光栄であり、また同時に若干心配だった、笑)、いよいよ中へ。
普通は観覧料がいるようなのだが、マイケルの友人と言うことで、フリー。素晴らしい。

荷物を裏の部屋に置いて(これも特権的行為と言える)、まず地下から案内してもらうことに。
最初に案内されたのは、元キッチン。元、という言葉が示すように、今はキッチンではなく、あらゆるディケンズの本を保管する部屋になっていた。後で朗読するのもこの部屋だよ、ということを聞かされ、すぐにこの部屋を跡にすることになる。
そして次に紹介されたのが、この洗濯場。


ディケンズミュージアム3


ここは昔のまま、保たれているらしい。なるほど、ここで若きディケンズ一家の洗濯が行われていたわけか(註:すでに書いたかどうか分からないので念のために書くが、ディケンズミュージアムは、もともとディケンズが若い頃暮らしていた家を改造して作られたものである)。

さて、ここで問題。この洗濯場、実はただの洗濯場ではなく、ほかにあることをするのに使われる場所でもあったらしい。その「何か」とは次のうち何か?


(1)ネタに詰まった時に乾布摩擦をする場所
(2)朗読の練習をする場所
(3)クリスマスプディングを作る場所



ある意味明白なクイズですな。

その後、順番に部屋を案内される。一階のエクシビションルームでは、A Tale of Two Citiesに関連するもの、フランス革命と関係のあるものが展示されていた。当然のようにギロチンの模型まであった。


ディケンズミュージアム4


ちょっと、危ない!あなたなにやってるんですか!!

シドニー・カートンやルイ16世にはなりたくないと心から思う今日この頃である。


その後徐々に上の階の方を見ていき、すべてを案内してもらったところで、自分で自由に見ることになった。
個人的に気になったのは、このディケンズが使っていたと言う朗読台。


ディケンズミュージアム5


これは現物らしい(道理で厳重なわけだ)。ディケンズがデザインも手がけたらしい。見ての通り、変なところに立方体のデッパリがある。あれなんのためにあるのかなあ、と思っていたが、マイケルによると、あそこに肘を置くらしい。うーん、本当に役に立つんだろうか、と思ったのだが、後ほどマイケルが朗読するのを見ていて、あ、なるほど、役に立ちそうだ、と思わされた。というのも、朗読と言っても空で朗読するのではなく、本を片手で持つ必要がある。本を片手で持って、ずっと宙に浮かせておく、というのは思った以上に大変な作業だ。あの台に腕を置くことができれば、相当楽であろう。なるほど、ディケンズのデザインもちゃんと意味があるのだ。


最上階には、他にこんなものもあった。


ディケンズミュージアム6


そう、150年ほど前、まさにこのベッドのうえでディケンズが亡くなった、、、

というのではなく、彼の義理の妹のメアリーホガースが、このベッドのうえで亡くなった(かもしれない)らしい。

なんだよ、妹かよ、と思った方は、ちょっと調べてみて欲しい。このメアリーホガースと言う人物が、いかに重要な人物であるか、すぐに分かることであろう。もうこれだけで、昼ドラの脚本が書けそうなネタである。


他の部屋ではクリスマスツリーも飾ってあった。シーズンなので、添付しておく。


ディケンズミュージアム7


このクリスマスツリーの近くには、理由はよくわからないのだが、こんなものが。


ディケンズミュージアム8


なんだこの微妙に日本のひょっとこ的な仮面は!
これをかぶって、



「そうだよ。僕だよ。僕が、でぃけんずだよ。」



などということを彼がやっていた、ということはないと思うので、最近のものであろう。うーん、紛らわしい。


当然、ミュージアムと言うことはギフトショップもあるわけで、最後はここに立ち寄って、しっかりとお金を落としてきた。


ディケンズミュージアム9



具体的にはポストカードやメモ帳、栞など。来年は、私からディケンズのポストカードが届く、などということがあるかもしれない。期待せずにお待ちください。

観覧も一通り終わった5時前頃、マイケルが、それじゃあ夕食を食べに行こうか、と言い、近くの店に連れていってもらうことになる。
彼が言うには、以前S先生と一緒に行った日本料理の店で、先生が絶賛していたし、自分も美味しい店だと思う、とのこと。否が応にも期待に胸をふくらませて現場に向かう。

が、



Closed!



どうやらランチタイムとディナータイムの狭間で、休憩時間らしい。さすがマイケル、こういう所のドジっぷりは変わっていない。
仕方ないので近くにあったイタリアンの店で食事をとることになる。マイケルは「ラザーニアが食べたい食べたい。ラザーにはないのか」としつこくメニューを探してようやく探し出し、それを注文。私はマルガリータピザを注文、ジョン(急に出てきた、とか言わないように。もう一人いたのです)はパスタを注文して食べる。

6時頃に再びミュージアムへ。
実は6時半からマイケルの朗読会があり、チケットは完売していたものの、私の席も用意してもらえたのである。
演目はこの時期である。当然、



クリスマスキャロル」



現代のディケンジアンの中で最高の研究者にして最高の読み手とされる彼の朗読を生で聞く機会を得られたのは非常に幸いであった(しかもクリスマスキャロル!)。時間にして1時間半ほど。最初は抑えめ、というか、淡々と読んでいるなあ、と思ったのだが、スクルージの甥が登場する場面、つまり、それまでの語り手オンリーの状態から、キャラクターが出てきたところから俄然声のトーンが勢いを増し、その語りは徐々にエンジンがかかっていく感じ。最終的には凄まじいエネルギーを感じさせる朗読となった。ジョンケアリーが、彼のディケンズ伝は、ディケンズのダイナミズムをよく伝えるとともに、彼(マイケル)自身のそれをも伝えている、と言っていたが、その言葉を証明するような、ダイナミックな朗読だった。
もちろんちゃんと録音してiPodに入れておいたので、また何度も聞くことにしよう。


次は大英博物館を案内するよ、というありがたいお言葉をいただき、タクシーでホルボーン駅まで送ってもらって(マイケルはそのままタクシーに乗って自宅へ)帰路についた。長い一日だったが、非常に充実した一日であった。



タイトルは、ゲーム「レントン教授と不思議な街」より。ちなみにプレイしたことありません。完全なタイトル先行です。
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